こんにちは。多摩マイライフ包括支援協議会の高橋です。

8月23日(金)・24日(土)の二日間に渡り、「多摩市生活サポーター養成講座」を行い、40名の方に受講していただきました。

生活サポーターとは、掃除、洗濯、食事の準備や調理、買い物等、普段の生活の中でのちょっとした困りごとを、「住民主体による訪問型サービス」という多摩市の制度でお助けいただく担い手のことです。 お手伝いさんとはちょっと違い、単にやってあげるのではなく、生活の中での困りごとを手助けしながら一緒に行い、自立を支援するように活動していただく住民同士の支えあいの仕組みの一つです。現在199名の方が登録されています。


講座は、①フレイルと介護予防、②個人情報保護と守秘義務、③コミュニケーションのコツ、④介護予防を踏まえた日常生活の実際、⑤介護保険制度と身の回りの社会資源について、⑥住民主体による訪問型サービスの実際、⑦相手の立場に立った同行介助、など講座と実技を織り交ぜながら行われました。
フレイルと介護予防の時間では、加齢に伴う心身の変化、健康長寿や介護予防についての講義でした。フレイルとは、『加齢とともに心身の活力(例えば筋力や認知機能等)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態』と定義されますが、一方でフレイルは「適切な介入や支援により、生活機能の維持向上が可能な状態」とされています。また、健康長寿のための3つの柱として、「身体活動(運動や社会活動)」、「栄養(食事、口腔機能)」、「社会参加(就労や余暇活動)」が大事と話されました。


身の回りの社会資源についての時間はグループワークで、地図を見ながら、それぞれの住まいの近くの公的施設、医療や介護の施設やサービス、NPOや企業、スーパー等の所在に加え、公園や学校、地形、交通機関、そして居酒屋まで、地域の貴重な資源として情報が共有され、住んでいる地域を見直すことができました。


同行介助の実技では、高齢者疑似体験セットを装着し、実際に歩くことと誘導や介助を行いました。自分の老化が進行したらこのようになるのかと戸惑いながらも、どのように声を掛けたり誘導すれば安全に移動できるのかについて実習しました。


全課程を修了した方には、多摩市長より終了証が授与されます。
地域活動を行ったり、交流を持ったりしている人の方が、長く元気で過ごせていることは証明されています。 困っている人は助かり、手助けする人はより元気になり、住み慣れた多摩市でできるだけ過ごせるように、それぞれできることを行うことで助け合う仕組み(互助といいます)。 そんな街になったら素敵ですよね。
まだまだ生活サポーターさんが必要ですので、是非ご参加ください。 次回の講座の日程が決まりましたらお知らせいたしますので、よろしくお願いします。